半熟かすてらとは?
「半熟かすてら」は、お店によって「半生カステラ」「凹(ボコ)カステラ」、「半熟カステラ」、「パンデロー」などさまざまな名前で売られていますが基本的には皆同じ。
どれもみな、カステラのルーツといわれるポルトガルの伝統菓子「パォンデロー(Pao de Lo)」がベースです。
パォンデローの歴史は大変古く、16世紀中期の文献にも登場するほど。
卵の黄身と砂糖をたっぷりと使っているのが特徴で、ポルトガルでは地方によって焼き方が異なります。
中がとろとろの半熟状態のもの、しっかりと火を通してカステラよりもパサパサに焼き上げるもの生クリームを飾ったりしてケーキのスポンジのように使うものなどさまざま。
日本で売られている「半熟かすてら」はその名の通り、わざと生焼けにしてトロトロのクリーム状の中身を楽しむタイプで、これはポルトガル中部オヴァール地方の焼き方です。
16世紀のポルトガルでは砂糖や卵は大変な貴重品。
その頃は貴族など一部の裕福な人しか口にできないぜいたく品でした。
パォンデローは、クリスマスには欠かせないお菓子としてもともと修道院で焼かれていたそうです。
現在のポルトガルでは年間を通して食べられているそうですが、12月のクリスマスシーズンになると今でも食料品店やケーキ屋さんの店先に、さまざまな形のパンデローが並ぶのだとか。
「半熟かすてら」こと「パォンデロー」は、流行するスイーツの特徴「どこかの国で以前から親しまれている伝統菓子」という条件にぴったり一致していますね。
また、「とろとろ」「とろーり」という食感を表す流行キーワードも含まれています。
卵と砂糖を主原料とし、素朴で飽きない美味しさという点も見事にクリア。
これをみると、半熟カステラが流行しないわけがないという気がしてきませんか?